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執筆者の写真えむ

もしもし、私、リカちゃん。今、お花畑で遊んでいるの。」 むかし、就園前の幼児だったころ? 我が家には年子の妹のもしもしリカちゃん電話があった。 電話のおもちゃで取る度にいくつかの種類の会話を返す。

「もしもし、私、リカちゃん。今、お花畑で遊んでいるの。」


むかし、就園前の幼児だったころ?

我が家には年子の妹のもしもしリカちゃん電話があった。


電話のおもちゃで取る度にいくつかの種類の会話を返す。


その下の妹はまだ赤ちゃんだったころでもっぱらの僕の遊び相手はその妹だ。


三越のデパートで妹が父から買ってもらったものだったが、

負けじと同じぐらいに使っていたものだった。


取り合いで受話器を取る。

それが或る日妹がぱったりと受話器を取らなくなったのだ。


不思議そうにどうしたんだと尋ねる僕に妹が答えたのは問いだった。


「メリーさんの電話って知ってる?」


知らないなんだそれと問い詰問する僕に、

とうとう最後まで口を割らなかった。


もちろんすっかり忘れていた。


さっき起き抜けにテレビ番組が無くて録画を整理して

夏目友人帳の11~12話の録画があったのを見つけて見ていた。


11話大好き、好きな話だ。

ホッコリしたい気分で眺めていて気分良くなっていたが


12話がそのまま始まった。

結構なスペクタクル、前回のと違う。


話、そこにメリーさんが出てきたのだ。妖怪が家に近づいてくる。

何だかメリーさんの話みたいだって夏目が言うんだけど知らない。


聞いたことがあるような気がする。小学生の頃か?聴いて一笑して

「なんだそれは」と鼻で馬鹿にしたような感じだったか?気もしない。


そのメリーさん話で

小学生の記憶の知識と幼少の話が記憶の深くで結びついたんだよ。


「あ、そいうこと?」そう妹は怖かったんだ。


だから僕にその怖い話を知らせなかったんだ。

優しい妹。僕の見かけ、写真にも表れてるけど女の子みたいな優しい

感じがあふれてる。実際やさしい。彼女のお陰もあるのか。


「双子だよね?双子でしょ?」

4歳ぐらいかな?その頃の僕らを見つけた来客が繰り返して聞いてた。


それくらい仲よく遊んでたんだ。僕の方が一つ上なんだけどね?

女の子の方がおませさんだった。


身長も小学校6年で一時抜かれた。今は大男だけどね。

だからこそ優しく育ってありがたいよ踏み外してたな。



優しい」の表記は全部ひらがなで「やさしい」の方がよかったのかな?


トイレに腰かけながらそう考えてると『そうだ』って

ペットボトルを剥いたファンタおれんじのラベルが答えた。


もちろん、実際に声がして聴こえたのではない。(念のため?



ガンコちゃんと育った男の子もやさしい子になりますように。


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