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執筆者の写真えむ

死とは自分を許すこと

『何言ってるんだ』

そう思われるのだろう


『でも実感なんだよ』

自分の死を僕はこう実感してるんだ


愛する人

、その責任を残したまま死んでいく


実に辛いことだった


身を剥がされ裂かれるような気持ち


けどそれを一つ一つ許していくんだ

その自分を一つずつ、一つ一つ許す


今までの生きてきたこと、その過ち

やらかした失敗、迷惑かけた出来事


その一つ一つの、そしてその総てを

自分の過ち、生きてきた後悔の総て


その全部の出来事を許すんだよ人生


「死は恐れるようなものじゃない」

本当にそう思うんだ


だから死んで良いってことはないよ

生きる義務がある


死ぬときには思うさ

『お父さんお母さんごめんなさい』


一生懸命に育ててくれた父母の記憶

忘れてた事の総てを思い出しながら


自分がどんなに愛され育てられたか

自分の走馬灯の記憶で思い知らされ


そのあと死んでいくんだ


それそれはすまない気持ちとなって


父母苦労に報いきれなかったと責め

死んでいくんだ


それにとっても寂しい

「死ぬときは一人だ」


何処の誰に聞いたのか言われたのか

思い出せなくても


その言葉が浮かんできて『本当だな』

心底そう思うんだよ


誰にも看取られないと本当に寂しい

彼女が横にいたんだ


気が付かれてなかっただけだったが

それが寂しい


「死を恐れたことはなかった」

幼少からだ


物心ついたころは死が意味するもの

それさえが分からない


幼少にキリスト教系の幼稚園に行き

死は怖くないといわれてたの無抵抗


信じ切って疑わなかったが刷り込み

になってたのかもしれない


そして<早々に>死にたくなってた

小学校ぐらいから死を意識してた


だから特殊なのかもしれないけれど

僕には死に対する恐怖がなかった


それが安らかな死を迎える重要な柱

必須条件なんだとは思う


それに僕はその時<精一杯>だった

生き切ったんだ


【力尽きて倒れた過労死だ】

もうダメ、一歩も前に行けない


そんなやり切った感があって

僕は成仏できたのだと思うのだけど


それでもさ

「死はそんなに悪いものではないよ」


【心残りがないんだよ】

総ておいて捨てて行くんだ


「悪くない」稀な感覚だ

満たされて、絶対的な安らぎ


僕はやり切ったからだよ


それを天に入れなよ

それを手に入れなよ


その感覚の元に死ぬの目指せばいい


だから生きてる間は精一杯に走って

力尽きて人生を振り返ればいい


【だから一生懸命に走りなよ】


僕は人と軋轢を起こすほど馬鹿正直

正義だった


悪ぶったさ、不良だった

悪いこともたくさんしてみたけれど


その果てで僕はこうだと開き直った

僕は助けたい


偽善だといわれ笑われても仕方ない

【僕はどうしょうもなく僕だった】


だから迷いなく生きてきた

おせっかいも焼く


すまないと思う

でも、やりたいんだからやるんだよ


そんな風に生きてきてだよ


地獄に落とすんなら勝手に落とせよ


僕の知った事でない

その先は


僕に罪があるなら

僕の正義感は許せない


『是非、罪とやらを償いたい』

あるに違いないしね


だから「それは気にしないんだよ」


僕はそういう死を迎えられたんだ

だから本当に安らかだった


死ぬってね


 自分の人生の過ちを


たくさんの失敗を


 迷惑をかけたことを


その総てを許していくことなんだ


死は恐れるようなものじゃない

【実際、事実そうなんだよ】


その時に実感したんだ


「死とは自分を許すことなんだ」

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